日本一高い山冨士山、この最高峰にいつかは登ってみたい人も多いはず、でも初心者なら頂上まで登り切れる成功率も気になるところ。
富士山の山開きから閉山期間はわずか2ヶ月ほどなので、短期間に大勢の登山客が押し寄せ登山道は大変混み合います。
それゆえ登山客増加に伴い遭難事故や滑落などの怪我も増えているので、初心者にとってはなにかと心配です。
必要な物を揃え服装の準備を万全にしても、登山はお天気に左右されるので、自分の力や事前の知識だけではどうにも出来ません。
富士登山は登るだけでなくきちんと下山が出来て初めて登頂成功したと言えるので、初心者なりの登頂成功ポイントを見ていきましょう。
今回は「富士山登山の初心者成功率はどのくらい?必要な物や服装も紹介」をお伝えします。
Contents
富士山登山の初心者成功率はどのくらい?
いつかは登ってみたい富士山へ今年の夏に挑戦してみませんか?
世界遺産の一つでもある富士山登山はまさに感動体験そのもの、日本で一番空に近い場所から見るご来光や美しい景色は一生の宝です。
過酷・忍耐の登山を想像してしまいますが、富士登山はフルマラソンを走る運動量に匹敵すると言われているので日頃から軽い運動はしておく必要はあり。
そして富士山登山には個人で登る場合と、登山ガイドが同行して登るツアーに参加する形があります。
初心者の登頂成功率は日帰りで個人だと50%~60%、ガイド同行付きツアーなら60%~70%だと言われ、泊まりの場合はもっと成功率が上がります。
これは天候が山ではとても変わりやすく登頂にとても影響しやすいので、色々なケースがあるとは思いますが初心者は登山と言うものが初めてなら、ガイド同行ツアーがとてもおすすめです。
初心者にはガイド付きツアー
初心者が富士山を登頂できる成功率は、ガイド付きツアーに入ほうが上がると先程も述べましたが、それにはいくつかの理由があるからです。
ガイド付きツアーとは登山ガイド、宿泊施設、食事、交通機関を一括して手配してくれる旅行会社のツアーもありますが、現地五合目に集合しそこから登山ガイドが同行するパターンもあります。
安全性が一番高い
初心者にとって初めて登る富士山は、何事も登山に対して知識が浅い状態で行くのでそれなりに危険を伴います。
ガイドは登山ガイド資格を持った富士登山のエキスパートなので、悪天候時の状況判断や安全管理、登山者のヘルプ、ありとあらゆる難関な局面を瞬時に判断し登頂をサポートしてくれるのです。
自分自身が体調不良になった場合、高山病への心配もある時下山の判断も分からないまま登山を続けると大変なことになりかねません。
危険に対しての判断が難しい登山は、ガイドの補佐はとても重要です。
荷物を預かってくれる
何かと準備品が多い登山ですが、登頂には不要な荷物をバスの中や山小屋で預かってくれるのでとても助かります。
集合場所へは公共交通機関のバスや電車、または飛行機を使って全国から訪れるので、それだけ荷物も増えてしまいます。
できるだけ登山には必要なものだけを持って身軽に登頂したいので、私物を登頂の間預かってくれるのは有り難いものです。
1人でも参加できる
一緒に富士登山をしてくれる家族や友達が居ない場合でもツアーなら安心です。
ツアーには1人参加が多いツアーもあるので、それぞれが自分のペースで登頂を楽しみ、団体行動をしていると自然と仲間意識が芽生えお互いを励ましながら登山を楽しんでいます。
全く個人で登頂するよりは、ツアー参加は何かと安心です。
比較的登りやすいルートを選ぶ
山梨県・静岡県にまたがる富士山登頂ルートは5パターンあり、それぞれに難易度は違いメリットデメリットがあります。
登山者の6割が使うとされる吉田ルートは、設備が整っており山小屋が多く点在して傾斜も緩やか、初心者にはとても向いているルートです、トイレ数も多いので女性にも安心して登れますね。
5つのルートをみてみると
吉田ルート 往復距離 約15km
富士宮ルート 往復距離 約10km
須走ルート 往復距離 約14km
御殿場ルート 往復距離 約19km
プリンスルート 往復距離 約13km
歩く往復距離をみてみたら、富士宮ルートが距離も短く楽そうに見えますが、全体的に傾斜がきつく上り下りも楽ではありません、岩場も多いので脚力はとても必要です。
その点吉田ルートは上り下りの道が別々なので登山はしやすく初心者向けですが、ピーク時にはとても混雑するので自分のペースで登れない場合があります。
山小屋に泊まる
初心者の登山は山小屋に1泊することで成功率は上がります。
基本的に登頂してから下山するまで往復15時間以上かかるので、体力温存するためにも初心者は山小屋を利用することをおすすめします。
宿泊は、体を休めて体力を補う役目もありますが、高所に体を慣らして高山病対策にもなるので登頂成功率がぐっと上がるからです。
富士山からの御来光を見たい人も、山頂に夜中急いで登らなくても夜明け前に山小屋を出れば途中で御来光を拝めて午後には下山完了です。
富士山登山初心者は、山小屋を上手に利用して登頂を成功させましょう!
富士山登山の必要な物や服装は?
富士山登山だけでなく、山に登るにはそれなりの装備が必要になります、特に慣れていない初心者は荷物も多くなります。
富士山に登りたいだけで、その後は登山するか分からないと言うひとには”レンタル”が良いかもしれません、ひとつひとつ購入すると出費がかさんで登山する前に嫌になってしまうかも。
“レンタル”ならセットで必要最低限なグッズも借りられ、汚れたまま着払いの宅配で返却できるので費用や購入に費やす時間を考えたら”レンタル”で必要アイテムを揃えるのも一つの方法です。
では初心者が見落としがちな登山必須アイテムを見てみましょう。
雨具
富士山の登山シーズンは7月上旬から9月上旬までの夏期間なので、暑い夏に天気予報が”晴れ”と表示されていると雨具は必要なしと勘違いしてしまいがちです。
天気予報は山頂付近ではなく平地付近を予測しているので、参考程度に見ておいたほうが良いです。
山では特に湿った空気が山に当たり上昇して雲になるので、天気は変わりやすく急に雨が降ることが特徴、雨に打たれると体温も下がるので体調が崩れやすくなります。
低体温症の危険もありうるので、上下に分かれている登山用の雨具は必ず持ちましょう。
紫外線対策
山の上は地上より紫外線の威力は凄まじく、富士山での紫外線は地上より4倍もあります。
標高1000mごとに紫外線は10%~12%増えるので富士山となるとその量は驚きです。
汗で流れ落ちる場合もあるので、紫外線対策として日焼け止めは必須、女性だけでなく男性も持参してこまめに塗りましょう。
日焼け止めだけでなく帽子やサングラスも対策としては大事なアイテム、”雪目”と呼ばれる目の日焼け防止にも役立ちます。
“雪目”は角膜の表面が傷ついてしまう病気なので、普段サングラスをしない人でも目を守るためには大事な持ち物の一つです。
ウエットティッシュ
富士山だけでなく山では頂上に近づけば近づくほど、水は貴重なものとなります。
山小屋でも水道はでないので、各自持参したペットボトルの水のみを使用することになります。
砂ぼこりや汗で汚れた顔や体を軽く拭いたり、トイレ後の手を拭いたりとウエットティッシュはとても便利に使えます。
使用後のゴミとしても軽く持ち歩けるので邪魔にならないので、水が貴重な山登りとしては必須アイテムとなります。
携帯バッテリー
登山では思い出の記録用やSNSなどで富士山登頂の感動や喜びを友人や家族に伝えるために携帯電話は必要ですね。
もちろん思い出を共有するためではなく、非常時緊急連絡などの通信手段としても欠かせないアイテムです。
最近は登山口、登山道、頂上でも各携帯電話キャリアの電波状況が大変良好で、4Gだけでなく高速通信の5Gもが通信可能となっています。
初心者で山小屋宿泊予定であれば、山小屋でコンセントを借りることは御法度なので持参したモバイルバッテリーは必須。
標高が高く気温が低い山だと携帯電話のバッテリーが急激に消耗することもあるので予備のバッテリがあると安心です。
持参する際は雨に濡れないよう防水の袋に入れましょう、濡れてショートを起こしたり故障・発火の原因になることがあります。
富士山登山の初心者成功率まとめ
お天気が良いと日本一の山、富士山から見た景色は一生忘れられないものとなります。
この美しい景色を求めたり、御来迎を拝むためや自分との挑戦のため富士山を登る人は毎年増えています。
誰もが最初は初心者、成功率も色々な環境・体調が影響してしまい不安も増えるのは当たり前、そして初心者登山者は必要な物や服装を勘違いしてしまいがちです。
そんなときは独りで解決せず、ツアーなどに参加しベテランのガイドを付けて少しでも快適な富士山登山に挑戦しましょう!
今回は「富士山登山の初心者成功率はどのくらい?必要な物や服装も紹介」をお伝えしました。